KINGも、人間です。きっと自己肯定感が下がってしまう夜もあるでしょう。
そんな夜のお供にお勧めなのが、登録者数少なめのYouTuberです。
一般的には「底辺YouTuber」と言われますが、彼らへの愛をこめて「愛嬌系YouTuber」と呼ぶことにします。
人気YouTuberはもうなんか楽しそうできつい。
迷惑系YouTuberは普通に見ててしんどい。
そんな時こそ、愛嬌系YouTuberを見てください。
愛嬌系YouTuberは、思うようにいかない現実と徐々に膨れ上がる自意識がクロスして、一見非合理な”人間らしい”行動を取ってくれます。
見終わった後には、「よし、俺も不器用なりに生きてみるぞ」と腹をくくれること間違いなし。
そんな愛嬌系YouTuberの世界の入り口を少しだけ、お見せします。
|①ゆうきってこんなもん
https://www.youtube.com/@konna_yuki
広島に住む青年が運営するチャンネルです。私が愛嬌系YouTuberにはまるきっかけを作ってくれた「愛嬌系YouTuberの良さ」がぎゅっと詰まった方です。
元々ボディビルをやっていて普通の筋肉系YouTuberを目指していたのですが、男飯のショート動画がプチバズを起こしてからの展開が非常にアツいです。
日常系の投稿を増やすも伸びず、ラブホテルのホテルマンになり、朝起きれずに辞め、ジムを作ろうとするも諦め、上裸でライブ配信をし、エンジニアを目指すも諦め、彼女ができたので全部やめるという経路を歩んできました。登録者数が全然伸びないのに、「ゆうきってこんな人」というサブチャンネルまで作っていて、そこではVlogを中心とするライブ配信をひたすら行っています。
特に白眉なのが、「梅干しの種かち割って中身食べてみた」という動画で、何がしたいか分からなさがピークに達していました。
でもなんだかすごく、癖になります。一生見られる。
彼のいい所は、すぐ怒るところ。数少ないコメントに噛みついたり、ライブ配信の視聴者が少なくて不機嫌になってしまうなど、「人間・ゆうき、ここにあり」という感じです。彼の配信を見ながらお酒を飲むとめちゃくちゃ回りが早い気がします。
しかしそんな彼も半年前に彼女ができ、引越して、更新を止めています。この語り口の穏やかさを見ると、「彼の迷走も決して無意味ではなかったんだな」と、しみじみ。これからの更新も楽しみです。