| 概要
概要説明なんて面倒なものは生成AIにサクッと頼るとしてこんな感じ。
”『クズの本懐』は、横槍メンゴによる日本の漫画作品です。2012年から2017年まで『月刊ビッグガンガン』で連載されました。2017年にはテレビアニメとテレビドラマも制作されました。この作品は、秘密を抱えた高校生カップルをテーマにした作品です。主人公の安楽岡花火は、成績優秀で品行方正な優等生です。同級生の粟屋麦と、誰にも言えない秘密を共有しています。この作品は、誰よりも純粋で誰よりも歪んだ純愛ストーリーとされています。花火の行動は無茶苦茶ですが、自分と向き合うようになり、頭の中がごちゃごちゃだった状態から抜け出していきます。”
最後なんか投げやりじゃない?頭の中がごちゃごちゃだった状態から抜け出す?てか花火の行動は無茶苦茶ってなに?意志出すなよ。さてはアンチだなオメー。
生成AIちゃんはゴミだったので、改めて説明すると
- 恋愛物語である
- 主人公の花火と麦はカップルである
- 二人は付き合っているが、お互いに他に好きな人がいる←ここポイント
- 満たされない恋心をお互いで満たしあっているが、果たして…??
という感じの物語。
むむむ?これは我々メンタル童貞からしたら受け入れられない設定ですぞ高橋氏~~~~wwwwwwwwwお互い好きな人がいるのであればそれを貫くべきであって、決して不純にも付き合うべきではないのでござろうかwwwwwこ、これはwwwはっきり言って脳内がお花畑と言わざるを得ぬでござるなwwwwコポォwwwwwwwフォカヌポォwwwwwww
| 好きってなんなのさ
失礼。心の中の童貞(今更ながら長いので以下メンドウ)が暴れすぎました。とはいうものの、メンドウちゃんとはどうにも折り合いがつかなそうな本作。
一話冒頭からメンドウを揺るがすキラーワードも飛び出してくる。
おっと。俺たちメンドウは報われない恋であっても、そのひたむきさに憧れた。相手の見返りなんて不要。純粋な愛のカタチとして美しさを感じてる。片思いオールオッケーだったはず。
そんなメンドウに全然喧嘩腰で来る作品。アイに不純を盛り込みまくったファイティングポーズには誠ちゃんで脳を焼かれている俺たちも失神してしまう。
一気呵成に冷めた恋愛観パンチを叩き込まれたが、ちょっと待った。
自分に置き換えて考えたときに、「代替」として付き合ったとして、一切情が移らないなんてこと、ありますか?きっかけはバーターだとして、ずっと一緒にいた時にそれでも最後まで冷めてますか?
偽物の恋人関係で始まったものの、結局どこかで情がわき、「代わり」として付き合っていたはずが「当人」として見ていく…
きっかけこそ不純だったかもしれないが、この偽物の関係は簡単に解消できるものなのか?本当に好きなのはあこがれの人?偽物の恋人?
ある程度ドロついた恋愛漫画の都合上、本作にはマウントや蹴落としあいや、浮気やワンナイトなど、様々な要素が散りばめられていますが、そんな中もがいた結果残る、「マジの気持ち」ってなんだろう。
俺たちは純粋な愛とやらを求めていたが、そもそも純粋な愛ってなに?好きってなに?好きになるきっかけに貴賤ってやつ、あったかよ…??
始まりが嘘に満ちても、あるいは道中何度か失敗しても、自分の人生においては「最高の好き」を見つけるための中間地点。
どんなきっかけでも、何を選択しても、誰と付き合っても、最後に手にする尊いものさえ見つかれば、きっとそれは最高の純愛で最高の好きなんではないでしょうか。
そう思うと「恋心」を原動力に世の常識や、偏見や、周囲の目と戦っていく様は紛れもなく純粋で、俺たちメンドウの心をごりっごりに揺さぶるわけなのです。
なんだ、誠じゃん。
外野はとやかく言うかもだけど、恋心エンジンで世界を突っ走る様は紛れもないセカイ系。
セカイの常識をとるのか、自分の好きをとるのか。クズの本懐はまっすぐに自分の好きをとるわけではないけれど、自分の好きを見つけるまで若い二人がもがき苦しみながら戦い抜く、そんなお話なわけです。
はーーーー。いい。
好きという気持ちがわからなくなったら、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
以上、クズの本懐のご紹介でした。
ちなみに先生の短編集、「一生好きってゆったじゃん」も同じくおすすめ。クズの本懐が気に入ればこちらもどうぞ