どうも。1PL生活、楽しんでおりますでしょうか。宮西です。
高橋くん、この度はご異動おめでとうございます。おめでとうなのか?おめでとうか。おめでとう。
2019年から1年の延長を経て4年半、長かったですね。嫌いな人たちとの会食時間くらい長い。
初めて配属されたとき、平岡さんというバケモン優秀な先輩の下につき、不慣れな折衝や見たこともないGA分析等、なにもかもが困惑だったと思います。
ラインが違うくせにBGという絡みというだけでドラフトレビューを丸投げしてしまったことはマジでごめんな。あんなもんできるわけないよな。てかあのレビューシートって結局日の目あびたん?俺の時は誰がどこにもっていったかわからんかったけど。
案件をそこまで一緒にしたことはないし、俺が出不精の極みなので個別に飲みに行くこともそんなになく。高橋君にとって俺との想い出らしい想い出といえば喫煙所くらいだと思います。とりあえずタバコ誘えばついてくる翁、みたいなポジション。
山ケンと一回飯いったことは記憶にギリ残ってるか?
それでも個人的には1つだけ想い出深いことがあります。
2020年の3月くらい?高橋が1年目を追える直前だが直後だか?にサムギョプサル行きましたね。想い出深いと言いながら時期は覚えてないですが。スケジューラーみたら入っていなかったので突発で行ったのか?なんも覚えてねーな。メールも残ってねーや。
なんで行ったのか、何の会だったのか、何を話したかは正直ほとんど覚えていません。覚えてないですが、一つだけ言った覚えがあります。
こんな言葉を送った記憶があります。きっと2年目になるに向けて不安だとか、どうしていけばいいのかとか、そんな相談を受けて返した言葉だったんだと思います。知らんけど。
正直、この手のアドバイスをしても実行に移す人ってほとんどいないなと思っていましたし、今でも思っています。自分がそうだしね。なのでまぁなんとなく心が軽くなれば儲けもんくらいのノリで話をしました。
しかも当時はちょうどコロナが迫ってくる最中。4月からは出社も停止になり、だいたいの人が家でゴロゴロしながら架空の勤怠を報告している時期。
旗を立てろというたものの、立てるにはあまりにも逆風極まりないタイミングですっぽり頭から抜けていてもおかしくないなと思っていました。
ところがどっこい。
5-6月にかけて自身の数学知識を武器に確率志向の戦略論をわかりやすく解説する資料を作り、場を設け、発表を行い、とうとう部内を飛び越えての解説までを行っていました。
要素としてはちっちゃなことで、要は一つの勉強会を担当しただけ。
それでも「高橋は数学に強い」ということを局全体に知らしめる非常に素晴らしい勉強会だったと思います。実際にNBDを回せるエクセルを作ったりと、かゆい所にも手が届きました。
僕はここが高橋のボーダーだったなと思っています。
なんか賢いかもしれんが、何ができるかよくわからん平岡の下にいるやつ。という評価から、数学を理解し、一般人にもかみ砕いて解説ができ、エクセルでフォーマットも作れる、業務にも前向きな奴、という評価に変わったのはここがきっかけだったんじゃないかなと。
その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで結果を出し、今や数学屋でも解説屋でもエクセル屋でもなく「DDPのエース」という不動の地位を築きました。
この地位に至ったのは、新しいものを続々と試し導入していく知的好奇心や並々ならぬ努力のおかげだと思っていますし、相当大変な負荷だったでしょう。
でも1→100になるまでの駆け上がりよりも、俺は0→1になるまでの努力こそが高橋の真骨頂だなと、そう思っています。
しかも、旗を立てろと言ってから短い時間で資料を作り、都度俺にアドバイスを求めてくれたことは、頼られている感じがしてめちゃくちゃうれしかった。高橋の巣立ちの一因を担えてるのだとしたら、こんなに嬉しいことはない。
その後一緒に仕事をしたことといえば某油だの、某アイスだの、某テーマパークだの、びた一文も金にならない案件ばっかで、まともな定常業務をやれなかったことは心残りです。
ただ高橋と一緒に仕事をする時は常にその進歩に陰ながら感嘆していました。その仕事で覚えた新しい手法やアプローチは続々と次の案件で活かすし、吸収も早いし手も速い。実際モジュール王を取れているしな。すごい。
一緒にはしていないけど、某カレーの案件でも分析のちょっとした相談をしてくれたり、新しく高橋が発見した分析手法を共有してくれたな。めちゃくちゃうれしかったし、すごい勉強になった。ありがとう。
最初は周りの様子を窺ったり、意見をそこまで強く述べるタイプじゃなかった高橋が徐々に自我を出し、自信を出し、案件をリードする存在になり。そして今や俺よりも高橋のほうが優秀になって、もう俺が助けてもらう側に回ったんやなと本気でそう思っています。
たぶんこのメンバーの中では、あるいはこの局に今残っている人の中ではトップクラスに高橋の進化を見続けてこれたんじゃないかな。
俺たちが火をつかってウホウホやってる頃に一人で農耕を始めるくらいの速度。
パタモンが全然進化しなくて悩んだ末、ようやくエンジェモンになってちょっと喜んでる頃に劇場版でオメガモンにジョグレス進化してるくらいの速度。
あるいはトキワの森で捕まえたキャタピーがバタフリーまで進化してるくらいの速度。
とてつもない成長速度ですね。
最初はちょっと頼り無い後輩やった高橋が今初配を経て完全に局を代表するリーダーになり、もはや局員から学ぶことはスキル面ではあまりないでしょう。
それでも最後に先輩らしく一つだけ言うとするとなら、2配という看板は時に重荷になるので気をつけろ、ということです。
「初配なのに」の後に続く言葉は「すごい」系ですが、「2配なのに」の後に続く言葉は「こんなこともできひんのか」です。
初配と2配で求められていること、周りにキャッチアップする速度、そういうものの違いが如実に表れます。
僕は2配当初、完全にお荷物。資料も作れない、アウトラインもかけない、調査もやったことないしRも触れない、回帰分析もよくわからんし、サイト分析なんて地獄。タブローを触るのが怖すぎて土日にずっと練習する始末。
それくらい今必要とされるスキルは何一つもっていませんでした。
故に競合提案当日に失神をして寝ぶっちをかます大失態を犯す要因となった鋼の50錬金術師をやってしまうほど追い詰められていました。その後もインフルにかかっても出社をし、大切なライブをキャンセルしても、旅行をキャンセルしても、土日に出て追い付こうと必死。
結果、それは本当によくなかったなと今の自分を見て思います。焦りと恐怖から正常な判断をせず、自分の心と体をぶち壊しまくりました。
それもこれも、「2配」というものに重荷を感じてしまっていたからです。
だからこそ、高橋はそのような愚は犯さないでほしい。たぶん速攻優秀な結果をたたき出すんだろうなとは思いますが、万が一壁にぶち当たったり、どうにも知識不足を実感したとしても、焦らず今のペースは維持してれば大丈夫。
高橋には0→1の力があるといいましたし、そう確信しています。だから、決して2配という環境に飲み込まれず、着実に進化を続けていってください。バタフリーはもう進化をしないので、バタフリーから、モノズにでも変わってください。
ちなみにモノズはLV50まで二段階目の進化をしませんが、LV64まであがると600属と言われる強ポケ集団の一員、サザンドラになります。
最強クラスの力を手に入れるには伸び悩むときもあるということですね。
わからないことがあれば後輩にでも聞けばよい。あるいは先輩にできないといえばいい。それをしたからといって、今まで高橋が積み上げてきた価値や能力や評価は決して棄損されることはないです。
これまでやってきたことを誇りとして胸に刻み、それでいてわからないことは周りを頼り、高橋お得意の吸収力や応用力をもってそれを進歩させていってください。
きっとそう遠くない未来に高橋の名が世界中に轟くことになると信じています。
4年半お疲れさまでした。最高の後輩やったわ。ありがとな。
追伸
今回の企画のどこかで使おうと思いながら結局日の目を浴びなかった1年目の俺の姿を最後に蔵出しします。辛くなったらコレ見て元気だしてくれ。俺はこれを見て、今辛い。