「すべてうまくいく日」の締めくくりに

このまま今夜はおわれない

月に一度くらいかなぁ、「今日、すべてうまくいく」って日、ない?別に大したことじゃないけど、打ち合わせでいいコト言えちゃったりして、推しの人から「今日の服いいね」なんて褒められちゃったりもして、仕事も段取りよく20時くらいに終わっちゃって。でもそんな日に限ってなんの予定もなかったりして。待ってよ、突然の解放~?!逆に手持無沙汰なんですけど~!

え~、どうしよう、このまま帰る?
でも良い波きてるし、なんか勿体ないよな…

と考え始めるのだけれど、

かといって、誰か誘うのか?
ウーーーン、人選ミスって最後の最後に「チガウ」ってなるのは最悪。ガッツリ飲んで酩酊するとかも今日は求めてない… だっていい日だもん。

という気持ちも一方にあったりする。
そんな日、私が最終的に行き着く結論が「そうだ、カドに行こう」。これ。

カドは、約70年前の一軒家を改装した居酒屋で、名前のとおり神楽坂の細い路地の角に建っている。民家の土間をリノベーションした立ち飲みスペースは、6人も入ればいっぱいになるコンパクトな空間で、BGMにはラジオが流れている。

そんな「カド」のいいところを3つ。

①「神楽坂に行く」という遠足感

ちょっと足を延ばして、普段行かない街に行く。神楽坂って赤坂からタクシー乗っちゃえばほんの15分くらいで着くんだけれど、ここは敢えて電車で行ってほしいな。普段しない乗換、普段乗らない路線、これだけでちょっとわくわくしてくる。
「神楽坂」という街の情緒もたまらない。賑わいがありつつも、雑多さはない。どこかハイソでオトナな街。これが私の神楽坂のイメージなのだけれど、一人で電車に揺られながら「私、これから神楽坂で一人飲みする」という事実を噛みしめると、なんだか自分がとても「イイ女」になったような気になって背筋まで伸びる。ああ、このかんじ。「すべてうまくいく日」を締めくくるに、なんとふさわしいことか…

②「全品300円」から選ぶ楽しさ

カドの立ち飲みスペースで注文できるのは、おつまみとお酒だけ。おつまみのメニューは壁の黒板に書いてあって、ちょこちょこ入れ替わるのだけれど「豆腐のみそ漬け」「砂肝天」「ホタルイカの磯部揚げ」… なかなかに、どれも気が利いている。
一人だとそうそう品数も頼めないから、何を頼むかとても悩ましいのだけれど、「すべてうまくいく日」だぞ、なんて幸せな悩みだよ…。そして、このおつまみ1品が、お酒1杯が、なんと一律300円。良心価格~!だけどより一層悩ましくなるだろうが~!
最近は「1,500円」と決めて臨むのがマイブーム。神楽坂に向かう電車の中で何を頼もうかと考えるのも愉しい。今日は酒3杯+つまみ2品?いや、酒2杯+つまみ3品?
このかんじ、妙に懐かしいぞ… あれじゃん、駄菓子屋に行く時のわくわく感じゃん… やっば、めっちゃエモ…(※現金しか使えないので、そこだけ気を付けてね!)

③電子タバコOK‼︎

ここもきっちり抑えてくれてるのよ、カドさんガチで尊いっすわぁ。私たち喫煙者にとっては外せないからね。安心してください、吸えます。

結局「みんな」も好きなんだな〜

以上、三ツ井のオススメ「カド」のご紹介でした。
ここまで立ち飲みにフィーチャーしたけれど、実は奥に床の間のお座敷席もあるらしく、こちらでは「どじょう山椒鍋」が食べられるのだとか。なにそれ、めっちゃ気になるじゃんね。だけどそちらはさすがに一人で行くには敷居が高いから、冬になったらみんなで行こうね!約束!

https://kagurazaka-kado.com/