【独占IV#1】山崎大介が語る“部下“高橋とは?

高橋くんと縁のある方々から高橋くんの「素」を語っていただこう!という本インタビュー企画。
第一弾は、高橋の初配上司であり、もっとも長く時間を過ごしたと言っても過言ではない、「山崎大介さん」にお話を伺いました!


宮西)まず、自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか。 

山崎)はい、DDP局の山崎です。

宮西)今回、高橋くんが卒業ということになります。初配の頃から、ザキさんが面倒を見られていたと思うんですが、高橋くんの1番最初、配属された頃の第一印象を伺っていいですか。

山崎)正直、覚えてないんです(笑)ただ当然、人事からの高い評価を持って来たっていうことは間違いない。山崎部に来る人間は、優秀な人材が配属されがちであるということを考える時に、高橋が来たっていうのは、まぁ、そういう(=優秀)こと。

結構明るい印象でハキハキとしてるし、自信に満ちてるというか。希望を持ってきてくれてるっていう印象があったなという感じ。

宮西)なるほど。ザキさんの目から見ると、高橋は1年目の頃から順調そうにやってるなという感じでした?

山崎)成長曲線があるよって話をしていて。1年目からそんな伸びないよっていうのと、2年目以降どっかのタイミングでこう伸びてくる時があるよってことで言っていたんですが、むしろ1年目にちょっとへこんだタイミングがありました。

当時トレーナーが平岡で、その上に今はなき菅くんがいまして。で、まぁ、彼(菅氏)がちょっと強い圧だったんで、笑

自信を失った時期があったのかな。

当時MPで、BaseballGateみたいな、プロジェクトマネージメントとか、事業とか、メディアの運用とかっていう、おそらく高橋が抱いていたデータマーケティングとはちょっと違う領域を、チャレンジさせたっていうこともあって。

自分が思っていたものとのギャップによる迷いとか、思い通りにならない苦しみみたいな。一時期結構、精神的にも厳しかった時期があるのかなと思っていました。でもBGでの経験があったからこそ今の自分があると思ってるだろうし、何かよほどのことがあっても、あの時あれだけ頑張ったんだから大丈夫!という風に糧にしてくれたのではないかなって思っている。

宮西)1年目は苦しんでいた高橋ですが、ザキさんからみて伸びたな!っていうタイミングはありますか?

山崎)1年目から見た中での成長ポイントって見てると確か、某通信とかを1人でやり始めたぐらいからは、高橋がブレイクし始めた。成長曲線が伸びていくタイミングを、彼自身が作ったっていうか。

宮西)通信案件は自発的にやりたいと高橋から言ってきたんですか?

山崎)メディア領域を自分がやりたいって、確か言ってきた。

一応こう見えて、適当にマネジメントしてるだけではなくて(笑)
どの辺りからアクセルを踏まそうかなとかを見ているんだけど、自分からやりたい!と言ってきたのもいいタイミングだなと思ったんで、1つここ(通信案件)を、彼が飛躍するタイミングとしてもいいかなっていう風に思ってアサインしました。

結果的にマス領域で勝った形になって。十分パフォーマンスをだしていたし、あの辺りから、「高橋、優秀なんじゃないか」っていう空気が、営業からも見えてきたっていうタイミングだったんじゃないかなって思っています。

宮西)なるほど。主に高橋が成長していく上でのドライバーは、自主性というか、自分がやりたい!みたいに言い出せるところなんですかね?

山崎)それもある。けど彼がやっぱすごいなと思うのは、営業から気に入られて自分で仕事を取ってくるところ。製薬もそうだし、ドラレコもそう。自分の限られた時間の中フルスイングでやりきる自主性みたいなところはとても大きいね。

この後話すけど、車案件でも、年末暇だったんで、分析してきちゃいましたみたいなことを言い出すところが、象徴的だよね。

宮西)気狂ってますね。

山崎)確かに(笑)年末休暇に、因子分析をやってきちゃう。

宮西)休み中にそんなことやってくるやつおらんやろって南部(高橋の部下)が震えてましたから。 

宮西)ではやはり、高橋との思い出の仕事となると、車案件?

山崎)そうだね。高橋はテーマパークもだけど、やっぱり、ここぞ!という仕事の時に指名する部員の1人。車の時は、もう高橋だろうなって思っていて。

実際高橋がかなり頑張って勝ったんだけど、むしろ勝ったことよりもその後かな、圧倒的に彼のパフォーマンスがすごかったのは。

彼がすごくうまいなと思うところは、ピンチの時だけは相談してる、うまくいってる時は相談してこないっていう上司の使い方。

ピッチを取った後すぐに、助けてくださいって言ってきて、結構混沌とした状況を捌く必要があったんだけど、そのあとはもう僕がやったことは、上層部対応だけ。以降は基本高橋がリードしていた。

ポイントポイントを、こうあるべきだとか、客観的に見てクオリティコントロールしてあげてること以外は、もう彼の意思でやってたなっていう形かな。なので車は完全に高橋の仕事だと思う。

彼がナンバーに行きたいと確信的に思ったのは、車案件がきっかけじゃないかな。

宮西)とはいえ高橋も3年目とか4年目ぐらいの年次じゃないですか。車という大きく局としても注力する案件にも関わらず、ザキさんが高橋に任せてもいいなって思えるのは、どの辺りに信頼を寄せているからなんですかね?

山崎)なんだろうな。もちろん報告は受けているんだけど、もう見てても明らかに問題ない。アウトプットを見て、彼の説明を聞いてれば、任せられるなって。

任せていいと1番確信できたのは得意先との対話かな。それを聞いていれば問題なかった。

上もうまく使うし、高橋が現場+ディレクターの山崎という組み合わせは、高橋はどう思ってるかわかんないけど、うまくいってたのではないかな。

高橋が足りてない部分や視座を、補ってあげるっていう形で、うまく高橋の能力が引き出たと思うし、俺からすると得意先を維持してくれた高橋のパフォーマンスは圧倒的に期待できた。

宮西)ありがとうございます。高橋が、2配で1プラに行くことになると思うんですけど、第2配属もそうだし、ナンバーに行くということも含めて、なにかザキさんからアドバイス的なものはありますか?

山崎)そうね。高橋とは、2配が決まって、軽くサシでいったりもしたけど。

冗談っぽく言ったのは、半年は流儀に従えって言ったかな。 

飲料を担当するだろうし、知らない世界も見れるから、いきなり自分のやり方を出すのではなくてまずは「郷に入っては郷に従え」っていうのでやってみたらとは伝えましたね。得られるものはきっとあるだろうかなと。

半年やって、一通り規定演技をこなせるんだったら、そこから暴れて構わないんじゃない。っていう話はした。

あとは遠慮なく壊した方がいい。半年我慢した後は暴れてほしい。当然、得意先も求めてるだろうしね。今までのやり方っていうのを壊してくれる人っていうのは、受け入れられる土壌だと思うんで。どんどん彼のやり方を、得意先の中に取り入れてくれたらいいかなと思う。

それができれば高橋は圧倒的存在になると思う。というか、飲料チームで彼が活躍するのは、もう100パーセント保証できる。

間違いなく、絶対活躍できるので。活躍ができるってわかってるからこそ、最初の半年を大人しくしたほうがいい。 

みんなにも言っているけど、「新人のうちってこうしとけよ(服装や態度・素直さ等)」ってよく言ってたと思うんだよね。

やっぱり人としてちゃんと信頼される前に暴れるのはよくない。いくら有力・能力のある人間でも、態度が悪いとか、お作法もわかってないくせにっていう風に思われたら、損なので。

最初は忠実にする。それさえやってしまえば間違いなく活躍できる。

なので最初の半年我慢できるかが大事かな。

半年間で得意先流のやり方をちゃんと学んで、規定演技を100パーセントこなせるという信頼を得意先からちゃんと得た上で暴れようっていう我慢ができれば、間違いなく活躍する。

宮西)2配後は我慢の半年ですね、笑

山崎)いくら能力が優秀だとしても、新参者を基本的に日本人は受けれない。 

大手企業の文化ってあるしね、よくも悪くも。得意先もずっと諸先輩方から受け継いでるブランディング手法があって、ナンバー側にももちろんある。伝統的な手法が尊重されてきてる。

それをやったこともない、こなせるかどうかもわからない人間の話は多分聞かれない。

だからこそ半年は我慢かなっていう。

宮西)ありがとうございます。ついつい自我が出る高橋には我慢して欲しいですね、笑

では最後に、送別の一言を改めていただいてもよろしいですか。

山崎)送別は送別なんだけど、同じ会社にまだいるし、いつでも一緒に仕事することになる。1PLクライアントの中でDDPも関わる大型案件があったら、ぜひ一緒に仕事したい、指名させていただきたいなと思ってるので。引き続き、同じ会社の人間で、同じプランナーとして今後とも仕事できればいいなと思っています。

宮西)ありがとうございました!